第二章ノ弐「最神成人の儀編」


最神であるシラの成人の儀が執り行われる日。それはレイン、ヤマトの正式な騎士階級を言い渡される日でもあった。

 軍、貴族、市民が盛り上げる中、城の影では長い年月を掛けたある野望が動き始める。それは変化を遂げ、天界巫女の予言通り『災厄』として世界を混沌の渦へと導く。

 そして本人の知らないレインの秘密もまた、この世界を変える理に関わるものだった。